銘柄名 | ジャックスプレシャスIPA Jack’s precious IPA |
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醸造所 | ザ・ムスケティールス醸造所(アルケン・マース醸造所) |
カテゴリ | インディアペールエール |
アルコール度 | 5.9% |
カラー | ゴールド系 |
テイスト | コクのある味 |
グラスタイプ | チューリップ型のグラス |
ベルギービール三条まどべのレギュラー樽生。
やや霞んだゴールデンカラー。シトラによるグレープフルーツや松やにのアロマに、マグナムによるグラッシーな強い苦味。ソフトでクリーミーなモルトのボディがホップを受けとめバランスを形成しているシンプルでナイスなIPAです。季節を問わずドリンカブルでリフレッシュ、のどの渇きを癒してくれます。
ジャックスプレシャスIPAは動物園の象ジャックの伝説をモチーフにしたビールでで、この伝説は大方実話のようですが多少脚色もされているようです。
伝説:19世紀のゲントには動物園がありました。しかしながら年々人気が無くなっていき、20世紀初頭の1905年には閉鎖の憂き目にあいます。その際動物園は自社の動物を全て売ってしまわなくてはなりませんでした。そこにイースト取扱業者(ベーカリーやブルワリーにイーストを売る業者が昔あったらしい)であるシスケという男が動物園の象ジャックに目をつけます。彼はジャックを動物園から買い、高いマージンでロンドンの動物園に売ろうとしましたが先方から断られてしまいました。象というのは飼育するのに食費にかなりの費用がかかります。これ以上ジャックを持っていられないと判断したシスケはジャックを殺してしまうことにしました。そして殺したジャックの肉をオランダのソーセージ工場に売ってしまったのです。動物園の象がソーセージの肉とされてしまった、これがジャックの悲劇の結末です。
ジャックへのトリビュートとして、またこのようなベルギーのローカルな伝説を伝える「ベルジャンレジェンドシリーズ」の一つとして生まれたのがジャックスプレシャスIPAです。エグイ話ですが、肉切り包丁とソーセージを持ったガネーシャ像のラベルがベルギービールらしいブラックユーモアを湛えてますね。
(alc. 5.9% 50IBU)